桃花

咲く 散る 舞う 一片に
去る 行く 季節想う

引き攣ったその顔で
不器用に笑った
硬くなっていく光の中

履き違えた私の夢で
浮かぶ身体を操れずにいた
その手離してしまうしかなかったこと
遠く 霞む 揺れる あの影を

降る 落ちる 雫ひとつ
来る 待つ 季節覚える

抜けた現実に色を注して
木霊する歌を口ずさむの
乱れていた呼吸を整えながら
先回りの蜻蛉に手を振って
地を踏みしめて進むこの路を
遠く 霞む 揺れる あの影へと