傷痕

誰かの影追い越して
吐き出した白い息は
天へと上っていくの
あたしをすり抜けて

歩き出すことも
未だ出来ないでいた

落ちて行く砂の流れ
逆らうこと出来なかった
逃げ出すことも
許されなかったの

乾いた音の中で疼く傷痕
やわらかなこの胸は
ちぎれて落ちた