昔話

叶えたい夢 今ではもう
形さえ思い出せないけれど
伝えたい話 今ではもう
この喉も潰れてしまったけれど

ウネリにもまれて
立つ事さえままならず
もがき続けた私を
誰に咎められたの

掴みたい物 今ではもう
この手も汚れてしまったけれど
壊したい人 今ではもう
生死さえ定かではないけれど

報われなかった声が
それに触れた時
あの花が色付くとでも言うの

泣き濡れた夜の闇も
凍えて咲いた露も
雑ぜられた感情を
悔やみ続け
癒えそうな匂いから
引き戻した痛みが
私の首筋で揺らいでいる