人並みかき分けて
見付けた叫びを
鼓膜の奥響かせて

感じていたかった
触れていたかった
揺れる身体
戻れなくて

爪立てたその肌に
赤い筋にじませて
笑ったあなたを見た
あなたを見た

自由に見えていた
その声や言葉は
希薄な日々に
喘いでいた

視線のその先に
壊れた現実が
動けないあの場所から
冷えた夜憎んでいた

胸を刺すその音に
隠れた苦しみを
この腕に
預けて欲しい