遠い声

悲しいほどに 澄んだ朝には
誰もいない公園  佇んでいた
目に見えない何かに 
押さえつけられて
潰されそうになる

子供の笑い声が過ぎてく
幸せそうで 何故か 息苦しい
幼かった日々の記憶は 枯れ果て 
風に舞っていた

あたしの声が 遠くで
とても遠くで あたしを呼んで
強く強く 塞ぎ続けた耳
全て  誤魔化して生きてきたの

鈍く光る指輪 握り締め
優しく睨む眼が 窓に映る
無邪気な狂気と 哀れな闇から
抜けられずにいた

あたしの声が近くで
とても近くであたしを呼んで
強く強く 塞ぎ続けた耳
全て  誤魔化して生きているの

蒸せ返るほどの暑さで
白くすさんだ心
馨しい臭いが鼻を刺す頃
あたしは何処にいるの?

あたしの声が 遠くで
今も遠くで あたしを呼んで
強く強く 塞ぎ続けた耳
全て  誤魔化して生きてきたの

鬱と静寂の狭間で
自分を無くし 自分を壊して
飛び散った 棘が
身体に刺さってく
流れ出る赤は青に